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さよなら6年3組
B4サイズ×30点
木製パネル、アクリル絵の具、ジェッソ
イイダさん
さよなら、イイダさん。
大阪からの転校生だったのに標準語で話していたから、「関西弁ってテレビの中だけの言語なんじゃないか」という疑念が生まれたよ。
イチカワくん
さよなら、イチカワくん。
「自分にはいつワキ毛が生えてくるんですか?」って理科の先生に質問していたね。
イノウエさん
さよなら、イノウエさん。
図書室の先生に「やさしい声だなあ」って言われていたね。
イワノくん
さよなら、イワノくん。
クラスの男子とケンカしたとき、「俺のプライドはズタズタなんだよ」と言いながら泣いていたね。
ウチダさん
さよなら、ウチダさん。
バレーボールクラブやら和太鼓クラブやらに参加していて、やたらアクティブだったね。
ウメダくん
さよなら、ウメダくん。
一年中、半袖・半ズボンで過ごすことに誇りを持っていたね。
エノモトくんくん
さよなら、エノモトくん。
エノモトくんのあだ名が「エノ毛」になってから、クラスの男子の間で名前に「毛」をつけるあだ名が流行ったね。
カザマくん
さよなら、カザマくん。
6年間同じクラスだったはずなのに、あんまり会話しなかったね。
カワタくん
さよなら、カワタくん。
つまらなそうな顔で面白いことを言い、面白くない時でも笑顔を作れる人だったね。
ササキさん
さよなら、ササキさん。
お互いを様付けで呼び合っていたのは何でだったんだろうね。
サトウくん
さよなら、サトウくん。
電車でGO」というゲームからインスピレーションを受けたであろう、ゴミ分別推進のポスターは傑作だったと思うよ。
シオザワさん
さよなら、シオザワさん。
「世界中のたかしの中で一番、岡村隆史がかっこいい」と言っていたね。
セキタさん
さよなら、セキタさん。
体育の授業がバスケットボールだった時は、妙にいきいきとしていたね。
タチバナくん
さよなら、タチバナくん。
よくケンカしたけど、3年生の時の展覧会で作品を壊されたときは一緒に泣いたよね。
ツダさん
さよなら、ツダさん。
6年生の時は、新聞係として2人で毎週新聞を出していたね。
トガシさん
さよなら、トガシさん。
音楽の先生が「『勧進帳』の登場人物と同じ名字なのね!」って言ったから、弁慶を見るたびにトガシさんの事を思い出すよ。
ナガトモくん
さよなら、ナガトモくん。
なぜナガトモ選手ってあだ名だったのか、今でも思い出せないよ。
ナカムラさん
さよなら、ナカムラさん。
「今年はもっと明るい性格になろうね!」って書いてくれた年賀状、まだ取っておいてあるよ。
ニットノくん
さよなら、ニットノくん。
ケンカ中にゴキブリを頭に乗せらたのは初めての経験だったよ。
ハタケヤマさん
さよなら、ハタケヤマさん。
なんだかいつも無地の服を着ていたね。
ハラダさん
さよなら、ハラダさん。
寒い時期、家に遊びに行った時にごちそうしてくれたカキ氷のおいしさを忘れないよ。
マルノくんさよなら、マルノくん。
マルノくんが好きだった幼児向けアニメの良さが、10年経った今やっとわかってきたよ。
ミクニさん
さよなら、ミクニさん。
女の子らしい服をよく着ていたけど、男の子みたいな話し方をする人だったね。
ミズノさん
さよなら、ミズノさん。
ミズノさん、お姉さん、お兄さんの3人がそっくりだったから遺伝子の不思議を感じたよ。
ミナミさん
さよなら、ミナミさん。
転校初日に「呼び捨てで呼んでいいよね」と言われたときはちょっとびっくりしたよ。
ミヤザキくん
さよなら、ミヤザキくん。
傘で肩を叩かれた時に泣いてしまったけど、実はそれほど痛くなかったよ。
ムラカミさん
さよなら、ムラカミさん。
飼育委員の当番の時にチャボを肩に乗せていたのがうらやましかったよ。
モリカワくん
さよなら、モリカワくん。
目立ちたがり屋ってわけじゃないけど、生徒会長選に立候補していたね。
ヤマザキさん
さよなら、ヤマザキさん。
家が近くだったからよく一緒に帰ったけど、あまり会話ははずまなかったね。
ヤマダくん
さよなら、ヤマダくん。
キックベースと野球に一生懸命だったね。
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